きねんれんさい

□6.写真部の暗室で
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重い足取りで教室に向かう。
先生に、嫌われた(かもしれない)。


そう思うだけで、せっかく止まってきた涙がまた溢れ出しそうになる。


『教室・・・帰れないな。』


よく考えたら、私はジョウロの水がかかった状態だからびしょ濡れなのだ。
そのうえ目は真っ赤で鼻声。


・・・教室行ったら変な誤解を招きそう。


教室へと進めていた足をぴたりと止めて方向転換をした。
ぶらぶらと静かな廊下を彷徨った。


しかし、この高校はそんなに校舎が広いわけじゃなく、一階まで降りてきてしまえばどうしようもない。



保健室にでも行こうかと考えてたその時



『 っ! 』



突然後ろから強い力で口を塞がれた。
私の必死の抵抗も呆気なく、私は手で視界を遮られ、そのままずりずりとどこかへ引きずられていった。


私は手のあたたかさとか大きさからして女の子かなぁ、なんて思った。






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