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□キミの生まれた日に感謝を
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(何をよ・・・!!)

何をどう勘弁するのか、と激しくツッコミたかったけれど、あまりしゃべっていてはせっかくの計画をポロリと話してしまいそうで、話もそこそこに電話を切った。

それから清春の誕生日が来るまでの一週間、清春にバレないようにと過ごしてはいたものの、なぜかそんなときに限って誘いの電話やメールが来たり、突如現れてはイタズラをしかけてきたりと普段以上に大変な日々が続いた。



そして、とうとう誕生日前日の夜。

ケーキもなんとか作ることができ、プレゼントも買ってきた。

悠里は部屋で買ってきたプレゼントを見ながら、準備が無事に整ったことにほっと胸をなでおろす。

(やった・・・!!今日までなんとか乗り切ったわ!!)

今日まで頑張ってこれたのは、愛しい彼のため。

「でも・・・、さすがに少し疲れたような気がするわね・・・」

まあ、その彼のせいで疲れているのだが。



ピンポーン。ピンポーン。

明日が待ち遠しくて早く寝ようと、ベッドに横になろうとしていたところにインターホンが鳴り、立ち上がる。



この時、悠里は完全に油断していた。

「はーい、今・・・。アレ?」

ガチャリとドアを開けるとそこには誰もいない。

(イタズラかしら・・・?)

そう思ってドアを閉めようとすると、にゅ、と出てくる人影。

その人影から腕が伸びてきて、悠里の手を掴むと片手でドアを閉め、部屋に入りこんできた。

「・・・!!」

突然のことに声にならない声を上げ、逃げようとして体をおもいっきり動かす。

(た、助け・・!!)

すると両手を掴み直され、頭の上にひとつにまとめ上げられて壁際に体ごと縫い付けられた。

「や・・・。いや、清春・・君・・・」

恐怖で体が硬直し、声もでない。それでも、なんとかして出した声は愛する彼の名を呼んでいて。





「・・・なンだよ」

(えっ・・・!!)

聞こえてきたのは聞きなれた声。

驚いて顔を上げ、目の前の相手を確認すると予想どおりの人物が目に入る。


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