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□虚言の対義語
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最初は

リボーンの事が嫌いだった


頭が良くて
無駄にルックスがよくて
何でもできて
いつも女の子と一緒にいて
浮気(本人曰く愛人)を沢山して
女の子を泣かして
それでいて平然としている


そんなリボーンが嫌いだった


リ「オイ」

「…何よ」


だから話しかけられてもこんな風にしか返事ができなかった

リ「お前、何でいつも俺の事を見ている」

「見てない」

リ「見てるぞ。
  とって食われちまうんじゃないかってくらいな」


ニヤリと憎たらしく口元を歪ませる


「はっ、何それ
 自意識過剰。女はみんな自分に落ちるとでも?」

リ「実際そうだろ?」


勝ち誇ったように腕を組むリボーン


「…なら残念、私は落ちない」

リ「いいや?お前は俺に落ちる」

「どうして?」


するとまたニヤリと笑い


リ「俺が落とす」


と言った



その時はとんだ虚言だと思った


けど


私はいつの間にか
リボーンが好きになっていた

今となっては


リボーンのあの鋭い目が好き
リボーンのあの勝ち誇った笑みが好き
リボーンのあのニヒルな笑いが好き

リボーンのすべてが好きになった

だけど

私がリボーンに落ちたとしても

リボーンが私だけを見てくれる事なんて
あるわけがないのだから

リ「どうだ##NAME1##?お前も落ちただろう?」

「…」

何も言えなかった

言っても変わらないだろうと思ったから

リ「どうなんだ?」

「…言っても何も変わらないでしょう?」


そう言うとリボーンは珍しく驚いたような顔をした


リ「…そうだなもしお前が俺に落ちたならば」


そしていつもの笑みで


リ「両思いになると言うだけだな」


と言った






虚言の対義語



(…え?)
(イコール俺とお前はめでたくカップルと言うことだ)
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