Ⅱ
□My little lover
1ﾍﾟｰｼﾞ/4ﾍﾟｰｼﾞ
此所は白黒幼稚園
光組の先生白銀は同じく光組の先生洸と教室を掃除していた
これが朝の日課になる
「あ―…早く登園時間になんないかな―」
「その前に手を動かせ手を」
洸がぼやく、白銀は溜め息を吐きながら叱咤するも分からなくない気持ちだった
何を隠そう2人は会いたい園児が居るから
「白銀、洸、時間だ」
園長先生の劉黒がカラ、とドアを開けて知らせる
時計を見れば確かに登園時間だった
2人は急いで片付ければ手を洗ってから外に出る
一つ分空いた隣りには闇組の焔緋先生と祀翠先生が立っていた
この幼稚園は2クラスしか無く1つの組に2人の先生が居る
園長先生が門を開ける
バスが門を潜る
駐車場に停まれば開くドアから次々と園児達が出てくる
「こーせんせぇ！」
「あ、ケーン♪」
金の髪を靡かせながら駆けて来るのは光組の浅村賢吾、洸が待ちに待った園児でお気に入りである
ヒョイと高い高いすればキャッキャッと喜ぶ小さな子供
「おはようございます！」
「はい、おはようございます！」
挨拶をすれば下ろして頭を撫でる
それを見ながら白銀も1人の子供を待つ