永遠の花〈運命後長編〉
□永遠の花 5
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ホテル内の警備はこれといって問題はない。
恐らく狙われるのは移動の際だろうと思考を巡らせていてふと視線を感じた。
周りを見渡しても特別変わった事はない…
「アスラン!久し振りだね」
「キラ、ラクス」
さっきの視線はキラだったのか?
「お久しぶりですわね、アスラン」
「ええ、今日はもお仕事はいいのか?」
「うん、この日の為に無理矢理仕事かたずけたんだ。」
恐らくイザークあたりに押し付けたのだろう…怒り狂うイザークが目に見えてしまい苦笑する。
「それより…変わりない?」
「警備の方は今の所問題ないが…ああ、いや部屋に行ってから話そう。」
「わかった、カガリは?」
「シンと話をしてるが…そろそろ戻るよ。」
ホテルの最上階を全て貸し切りにしてある為空いている一室にキラを呼んだ。
「ラクス達は先にカガリのとこに行ってて」
「ええ、わかりましたわ。」
ラクスを見送りアスランに向き合った。
「それで…何かあった?」
「いや…キラ、お前が来る直前に視線を感じて…何か気がつかなかったか?」
「…特に何も…一応調べた方がいいかもね…」
キラはアスランの端末を立ち上げホテル内のカメラを調べ始めた。
「う〜ん、いまの所異常はないけど…念の為映像解析にまわすよ」
「ああ、頼む。」