永遠の花〈運命後長編〉
□永遠の花 8
1ページ/3ページ
ラクスと話を終えた後から父のあの言葉が消えず胸を締め付ける。
今のままでも充分幸せだろ?
自分に何度も言い聞かせる。
戦争が終わった。
それを一番に望んでいたはずだ。
それなのに私はまだ何を望むんだ?
私は私の責任を果たすんだ。
一生をかけて亡くした命に、残された人達に償うんだ。
そう言い聞かせ頭を切り替える。
「ザラ准将、私に何か言う事がないか?」
「…特には…何かございましたか?」
薄々わかっているだろう質問に質問で答えた。
「…クライン議長から話は聞いた。」
「何の話かわかりかねます。」
その答えに溜め息を一つついた。
ただ確信があった。
何年も避けてきたがこう聞けば必ず答えるだろう。
「アスラン…ラクスから聞いたんだ。
何を言っているか…お前がわからないはずないだろ?」
翡翠の瞳が一瞬見開かれ、ふっと細められた。
.