永遠の花〈運命後長編〉

□永遠の花 8
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ラクスと話を終えた後から父のあの言葉が消えず胸を締め付ける。


今のままでも充分幸せだろ?

自分に何度も言い聞かせる。

戦争が終わった。
それを一番に望んでいたはずだ。

それなのに私はまだ何を望むんだ?

私は私の責任を果たすんだ。

一生をかけて亡くした命に、残された人達に償うんだ。

そう言い聞かせ頭を切り替える。


「ザラ准将、私に何か言う事がないか?」

「…特には…何かございましたか?」

薄々わかっているだろう質問に質問で答えた。

「…クライン議長から話は聞いた。」


「何の話かわかりかねます。」


その答えに溜め息を一つついた。

ただ確信があった。
何年も避けてきたがこう聞けば必ず答えるだろう。

「アスラン…ラクスから聞いたんだ。
何を言っているか…お前がわからないはずないだろ?」

翡翠の瞳が一瞬見開かれ、ふっと細められた。



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