永遠の花〈運命後長編〉
□永遠の花 6
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「ラクス…私は幸せだ…これ以上は望むべきじゃない。
同じ過ちを犯したくないんだ…」
「アスランを愛した事は過ちですか?」
「…そおじゃない…私はもお見たくないんだ…あいつの苦しんでる姿を…私の側にいたらまたあいつを苦しめる。
幸せになって欲しいんだ…」
こんな事は言ってはいけない…
隠しておかないと想いは溢れてしまいそうで…
一人では立てなくなってしまいそうで…
「ラクス…私は弱い…でも強くなりたいんだ、大切な人達を守る為に…」
そんな悲しい瞳で見ないで欲しい。
弱い本音がこれ以上漏れてしまったら…
私は…どおしたらいい…?
「カガリさん…あなたは知らなければなりません。
代表であるあなたは、確かに強くならなければなりません。でも一人で強くなる必要はありません」
一人で強くなれるなんてそんな烏滸がましい事は考えていない…
だけど…
「私はあなたの純粋な想いこそがあなたを強くすると…
信じておりますわ」
「純粋な想い…?」
「ええ、人を愛する想いですわ」
にっこり微笑むラクスに戸惑いを覚えてしまう。
「あなたに真実を伝えるのはアスランでもキラでもなく私の役目ですわ…」
「…真実?」
「…ええ、恐らくアスランもキラも何も伝えていないでしょう。」