短編
□油汚れ
1ページ/1ページ
「僕の妹にならないかい?」
………………は?
「すみません、もう一回言ってくれません?」
「何度だって言ってあげるよ。僕の妹にn「あ、用事思い出したんで帰ります」
「………」
「………失礼しm「人の言葉を遮るのは失礼だよ」
え、ちょっ、言ってることとやってることが違うんですけど。
……わざと?
「あぁ、それとも興味の無い振りをして僕の気を引こうとしてるのかい?押して駄目なら引いてみろってやつだね!」
「違います」
というか、何でそうなんのさ;
「ツンデレの妹か……。うん、いいじゃなか!とても素晴らしい!というわけで、僕の妹にならないかい?」
「それ、さっきも聞いた…。って、私はツンデレじゃないっ!」
…何かツッコミどころ違う気がしたが、気にしてはいけない。
「『ツンデレ』の意味がわかるなんて…!やっぱり妹n「だから、ならないってば!!」
しつこい。
しつこいよ、この人。
油汚れの如くしつこいよ。
頭から某洗剤(アレだ、「油汚れに〜ジ○イ♪」ってCMのやつ)ぶっかけるぞ、オイ…。
「もしかして、初めて会ったから遠慮してるのかい?なんて謙虚な子なんだ!でも遠慮なんてしなくていいんだよ。さぁ、僕の胸にt「飛び込みません」
「ほら、息もピッタリじゃないか!正に以心伝心!」
…………最初と言ってること違ってるし。
それからというもの、彼―――零崎双識との遭遇率がぐんと上がったのは別の話。
そして、本当に某洗剤をぶっかける日が来たのも別の話。