短編

□油汚れ
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「僕の妹にならないかい?」


………………は?


「すみません、もう一回言ってくれません?」

「何度だって言ってあげるよ。僕の妹にn「あ、用事思い出したんで帰ります」

「………」

「………失礼しm「人の言葉を遮るのは失礼だよ」


え、ちょっ、言ってることとやってることが違うんですけど。

……わざと?


「あぁ、それとも興味の無い振りをして僕の気を引こうとしてるのかい?押して駄目なら引いてみろってやつだね!」

「違います」


というか、何でそうなんのさ;


「ツンデレの妹か……。うん、いいじゃなか!とても素晴らしい!というわけで、僕の妹にならないかい?」

「それ、さっきも聞いた…。って、私はツンデレじゃないっ!」


…何かツッコミどころ違う気がしたが、気にしてはいけない。


「『ツンデレ』の意味がわかるなんて…!やっぱり妹n「だから、ならないってば!!」


しつこい。
しつこいよ、この人。
油汚れの如くしつこいよ。

頭から某洗剤(アレだ、「油汚れに〜ジ○イ♪」ってCMのやつ)ぶっかけるぞ、オイ…。


「もしかして、初めて会ったから遠慮してるのかい?なんて謙虚な子なんだ!でも遠慮なんてしなくていいんだよ。さぁ、僕の胸にt「飛び込みません」

「ほら、息もピッタリじゃないか!正に以心伝心!」


…………最初と言ってること違ってるし。






それからというもの、彼―――零崎双識との遭遇率がぐんと上がったのは別の話。

そして、本当に某洗剤をぶっかける日が来たのも別の話。

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