short
□I lost forever
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「っぁ!・・・」
「ほらほら、そんなんじゃ僕は倒されないぜ?」
「兵部・・きょ・・ぅ・・・介っ」
私は自分の目の前で私を見下している青年、否兵部京介を睨みつけた。
「怖い怖い。そんな目で見ないでくれ」
自分の体はもうぼろぼろで、既に体力は底を突き始めていた。
でも私は何度も立ち上がる。
「ど…して」
小さく呟いた声が兵部にも聞こえたのか、彼は少し悲しそうな顔で私に答え始める。
「エスパーの楽園を作るためだよ。
そんなこと君にだってわかっているだろ?
そのためには僕はどんなことだってするさ・・・
たとえ・・・人殺しだってね」
「・・・っ」
そう言って私は兵部から距離をとった