Dream

□意外な素顔
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ピンポーン




突然家に響き渡るチャイム音。こんな昼間に来客?それとも、郵便だろうか…。
だるい体を起こそうとするが、いつの間に寝てしまっていたのだろう。寝起きとだるさで起きあがることができない。




「…はーい」




届くはずない。けど一応返事をしてみる。すると、その言葉を待っていたかのように玄関の扉が開く音がかすかに聞こえた。




「(…え?誰?)」




迷いなく階段を上ってくる足音。
明らかに自分がここにいることを知っているような感じだが、足音の主が誰だか全くわからない。
だんだんと大きくなる足音。自然と体は布団の中で強ばっている。




「(本気で、怖いんですけど…)」




ピタッと私の部屋の前で止まった足音。
と同時に開かれた部屋の扉。そこにいた人物に驚いて目を見開く。
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