Dream

□「露骨に避けないでください」
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「こんにちは、名無しさん」




町中を歩いていたら突然現れたクフフの人。やっぱり今日もクフフって笑ってる。




「こんにちは、そしてさようなら。クフフの人」


「僕の名前は骸です。…クフフ、照れて名前も呼べないんですね」


「いやぁぁああ!来ないでくださいっ!」




クフフって笑いながら近づいてくる。妄想もいい加減にしてください。照れてませんし。




「僕を嫌がるのは愛情の裏返し、ですかね」


「いえ、本心からです」




本心ですよ、本心。だって、毎日毎日私の後を付けてきたり抱きつこうとしてきたりしてきたら…ねぇ?嫌いになるのも当然です!




「…僕はこんなにも名無しさんのことを思っているのに」


「…っ!」




中身は気持ち悪いけどルックスがいい人にそんなこと言われたら、いくら嫌いでもドキッとするわけで。




「露骨に避けないでくださいよ…」


「骸、さん…」




…あれ?何でいい雰囲気になってらっしゃる?ヤバい、ドキドキ来たかも。
って思った0.1秒後、




「って何してんですかっ!?」




あっという間に骸さんの腕のなか。
胸を押して骸さんを引き離す。




「クフフ」


「クフフじゃありません!」




もう本当に…やめてください。
じゃないと私、





露骨に避けないでください
(心臓が持ちません)

(だって避けてるのは、恥ずかしいからなんですもん)

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