Dream
□結んで開いて
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「離して…っ」
拘束された手首は既に血がにじんでいる。しかしその状況さえも折原臨也は喜ばしく思っていた。
「嬉しいよ。名無しさんが、俺のために血までも見せてくれるなんて」
と、手首に下を這わした臨也の顔は快楽と恍惚に満ちている。
もちろん、名無しさんを保健室のベッドに縛り付け、日が落ち始めた学校で体を交えているのは臨也他ならない。
「い、や…」
「って言っても、さっきからすごいよ?…ここ、」
「…んっああ!!」
3本の指を同時に蜜が溢れるそこに入れた。何回も弄ばれたそこはすでに自らの液で濡れている。
「一言言えばいいのに。“イかせてください”…ってね」
「ひゃああ…!…あ…っ…や、いやっ…」
指を出し入れされながら、胸の突起を臨也の口で遊ばれながら名無しさんは何度も首を横に振る。
「言わないと、ずっと苦しいままだけど?」
「…っ!!もっ…やめ…」
「ハハハッ!止めるつもりなんてある訳無いじゃないか!!…でも、俺の方が限界かな」
名無しさんから指を抜きベルトに手をかけ、はちきれんばかりのそれを取り出す。名無しさんのそこにあてがうと、屈辱からか嫌悪からか、それとも恨みからか、顔をゆがめる名無しさん。
「俺は君を逃がさないよ。…絶対に、ね…っ!」
「っ、あああ!!」
「…くっ」
肌と肌がぶつかり合う音と水音。
ころしてやる、と動いた唇がまた、臨也の唇でふさがれた。
結んで開いて
(その言葉さえも、愛そうか)