Dream

□ツンツンツンデレ
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「名無しさん」


「うるさい」



うるさいんですって。でも…でも…せっかくのお休みなのに名無しさんは先ほどから本に夢中で…。



「つまらないんです!」


「うるさい」



やっぱりかまってくれませんね。しかも読んでいる本が"だめな彼氏なんか捨てちまいな!"なんてタイトルの本なんですよ…。彼氏の前でそれはないでしょう。
だいたい、僕のどこがだめな彼氏なんですか!



「僕はだめな彼氏ですか?」


「…」



…無言で頷かれました。クスン…いや、クフン…ですかね。悲しいですよ。そんなはずはないんですけどね。

…いい加減飽きました。ので、少し名無しさんにちょっかい出してみたいと思います。



「クフフ」


「じゃま」



床に押し倒してみました。しかめっ面をしてます。…その顔も萌えますよ。クフッ。
押し倒したらやることは1つですね。
名無しさんの唇に吸い付き、唇を強引に開けて舌を絡ませます。



「ん〜!…っふ」


「気持ちよかったですか?」



顔が真っ赤になってますね。…クフフ。



「気持ち…





悪い」


「クッハァッ!!」



そ…んな…。
僕の大事なところを思いっきり蹴り上げた名無しさん。顔が真っ赤でそんなことされたら…。わかりました名無しさんはそっちプレイが好みなんですね。

…と考えている間に僕の下からすり抜けていった名無しさん。



「ツンデレ萌え、ですね」



僕の彼女は最強のツンデレです。





ツンツンツンデレ





(その日の夜に名無しさんは)

("すてきな彼氏を見つけたあなた"
という本を読んでいました)

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