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□一点減点、言葉使いが悪い
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だから、私は好きでここにいるんじゃないし。折原臨也の助手とか知らないし。



「…はい、大体仕事の概略は分かったよね」



「チッ」



「名無しさん、舌打ちなんて止めなよ。君、仮にも女の子なんだから」



とは言いつつもどこか楽しそうに笑みを浮かべる折原臨也に腹が立つ。そもそも誰だ、私にこんな仕事を押しつけた奴。

目の前に積み上げられた書類に、本日何回目か分からない舌打ちをする。



「で、折原臨也。私はこの仕事を今日中に終わらせれば解放されるの?てか、しろ」



「やだなー!そんな訳ないよ」



偉そうに座った大きい椅子でクルクルと回る。私はデスクを挟んで折原臨也の前に立っている。気分的にはこいつを見下してる気分だ。



「四木さんたちに直々に頼まれてるんだから、少なくとも一週間は帰さないから」



「はぁ?何考えてんだ」



四木さんには私も随分とお世話になった。しかし、いくら何でも恩師の命令とは言え、私の、大っっっ嫌いな、情報屋であるこいつの助手として、どうして、私が、



「働かなくちゃいけない…」



「楽しみだなぁ。君みたいな子を観察できるとなると」



「勝手にして。で、折原臨也。給料は弾むんでしょうね?」



「うん、」



両手の平をこちらに向けて、10、という数字を指で表す。10ということは十万貰えるというわけか。(少な…)



「後さ、その折原臨也って止めて臨也って呼んで。それと、仮にも俺上司だよ?敬意くらい払ってくれないかな」



「何が敬意だ…」



心の中で盛大に舌打ち。
目の前の書類の山を両手で抱えるように持ち、リビングのソファへと移動する。仕事と言っても今日は判子を一枚一枚押すだけ。



「それで、私は泊まり込みなの?」



「…は?」



「泊まり込み、…ですか?」



ああまじうざい。すっごいうざい。



「顔に全部出てる、名無しさん。後、さっき返さないって言ったよね?」



「今世紀一番に最っ悪」



「ははっ」



この世に神様がいるなら、あんたを死ぬほど憎むから。





一点減点、言葉使いが悪い

(大っっっ嫌い、死ね)(そのうち好きになると思うよ?)(…うざやが)

 

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