Book 大好きな君へ
□love song...]U
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夏休み。
私が思い描いていたものとは、ちょっとだけ…いや、かなり?違っていた。
プールに行ったときも、花火を見に行ったときも、夏祭りも勉強会も…
1人、足りてなかった。
「(…あっという間)」
あっという間過ぎた夏休み。
楽しいことだらけだった。楽しかったけど、
「もう……なんなんだよーっ!」
夏休み最終日。クーラーの効いた部屋で大の字になる。
「せっかく、決めたのに」
あの日の、雨のにおい。
頭から離れない雨の音。
「…好き…」
伝えたい。
伝えたい。