Book 大好きな君へ

□love song...]Y
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「ねぇ、昨日雲雀さんがバイクの後ろに並中の女子生徒乗せてたんだって!」



「知ってる知ってる!あれ、名無しさん先輩なんでしょ?」



「えっ、あの2人付き合ってるの!?」



「そうでしょ!じゃないと雲雀さんが乗せるわけないよ」



「だよね…なんなちょっとショックだなぁ」



並盛中学校、秋の香りが漂い始めたこの学校の登校時間。全校生徒がある話題で盛り上がっているのはとても異様だ。



「山本っ!」



「ツナ!…聞いたか、あれ」



「俺もさっき聞いたんだけど、間違いだよね…?」



「分かんない…けど、たぶん間違いないのな。野球部の先輩も見たって」



2人からすれば、とても信じがたい事であった。名無しさんと獄寺は特別な関係とまではいっていなかった。しかし、互いが互いをどれくらい思っていたのかは、近くにいたツナや山本、京子やハルや花は痛いほど分かっている。
それ故、信じがたい…よりも、信じたくない気持ちがツナと山本にあった。



「ツナくん!」



と、頭を抱える2人に不安そうな顔の京子、花が走り寄ってきた。



「あんたたち……獄寺はどこ?」



「俺たちも今日はまだ見てなくて」
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