Book 大好きな君へ
□love song...V
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「…はあっ」
最近、イライラする。
この前の一件から、さらに?
ああ。さらに仲良くなった気がする山本と名無しさん。
なんか、こう…
俺にもよくわかんないけど、2人が話してる姿を見るとイライラするっつーか。ギクッとするっつーか…
「あー、マジで意味わかんねー!」
タバコをくわえ頭をかきむしる。
今だって、たまたま屋上に来てみたら十代目と名無しさん…と山本がいた。
3人を、いや、正しくは山本と名無しさんを見た瞬間なんだかわかんねーけど、あいつ等から見えない位置に隠れた。
「なにをー!?」
「あっはは」
名無しさんの頭をガシガシとなでる山本。また、胸の奥がチクチクする。
でも楽しそうに笑うあいつを見てると…気持ちが和らぐような…。
気がするだけ、か?