Book 大好きな君へ
□love song...W
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「お母さんのバカっ!」
「いいから早くしなさいっ」
家族揃ってみんな寝坊…。
ああ!私としたことが!
「あー!遅刻なんて有り得ない!この私がっ」
変なナルシストぶりを見せながらも、ものすごい早さで支度をして家をでる。
「行ってきまーす!」
時間は朝の8時25分。私の足で飛ばすだけ飛ばしても、10分弱はかかる。
いっそのこと歩いていってもいいのだが…一応、優等生のプライドがあるため限界までがんばって走る。
「(それに、風紀委員に捕まったら厄介だしね)」
自前の運動神経を発揮し、学校までの道のりを急ぐ。