Book 大好きな君へ
□love song...X
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「なぁ名無しさん、勉強教えてくんねーか?」
「え?勉強?」
「うん。みんなで勉強会しようよ。もうすぐテストだから」
山本とツナにそう誘われた。
けど、私1人でこの2人に勉強を教えるのは…無理があるのでは?
「3人で?」
「いや、獄寺も来るだろ?」
急に話を振られてびっくりしている獄寺。よりによってあいつと一緒に勉強するなんて…。
「(断る、かな)」
断るよね、と苦笑いをする私。
「十代目が行くならな」
「へ?やるの?」
「あ?わりーかよ」
「いや、別に…」
来るんだ。
驚きよりも先に嬉しさがほとばしる私。
…あれ?
なんで、喜んでんだ?
「じゃー決定な」
「じゃあ明日、俺の家ね」
「うん」
さっきのはなにかの間違いだよね、と自分に言い聞かせる。
「(そうだよね)」
みんなと別れて自分の家へと帰った。