Book 大好きな君へ

□love song...Y
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「う゛〜…」




昨日の出来事から一夜開けた今日。
昨日の天気とは打って変わって雲一つない青空が広がっている。




「(私の心は晴れないよ…)」




今日はテスト1日目…なんだけど、勉強したものが全然頭に入っていない。今回、一位をとるのは無理だな。

学校に行きたくないけど、テストだし休めない。制服に着替えてリビングへと向かう。




「おはよー…っくしょん!」


「おはよう。あらやだ、風邪?」


「んー、平気平気」




ふと昨日の出来事が蘇る。まあ、あの雨に打たれたんだから風邪も引くわね。




「(−獄寺、名無しさんのこと好きなんじゃね?)」



「…!?ないないないない!うん、有り得ない!」


「何よ…熱でもあるの?」


「何でもない!」




以前に山本に言われた言葉を思い出す。
でも、考え過ぎだよね。だって有り得ないもん。

そうそう、有り得ないから、と無理矢理納得して朝食を食べる。




「行ってきまーす」




でも、私のこのモヤモヤは?
嫌じゃなかった、むしろ嬉しかった…のかな?よくわかんない。自分の気持ち。




「(…ムカついてんのか?)」




見ているだけになってしまっている単語帳を片手に、いろんなことを考えながら学校へと向かう。
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