Book 大好きな君へ

□love song...[
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あいつに、獄寺に告白されてから一週間。時間だけが刻々と過ぎ、私と獄寺は何の進展もなかった。
と言うより会話がなくなったに近いくらいどちらともなく距離を置くように。何となく、気まずくてだと思うけど。




「(タイミング。タイミング…ね)」




返事をするチャンスは何回かあった。獄寺が屋上で1人でいるとき、偶然2人っきりになった放課後の教室。けどまだ心の準備が出来てない、勇気がない、怖い。




「(小心者が…)」




そして、昨日から並中は夏休み。私と獄寺は補習に呼ばれなかったので、会う機会は自然と少なくなるわけで。かと言って遊ぼう、なんて言えるわけもなくて。




「こんちくしょー…」




中学校生活最後の夏休み。なのに私は自室にこもりベッドの上で携帯のディスプレイを睨みつけている。
獄寺から、とは言わないけど。うんあえて。誰からも連絡がない携帯。こんなに悲しくて寂しい夏休みは初めてで。
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