Dream

□仕事と君
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カリカリ−


デスクに向かう僕。本来なら白蘭さんがこなす仕事を僕がしている。
仕事しないで、なにしてるんだ。



「正ちゃーん…」



仕事中だからか遠慮がちに部屋に入ってくる名無しさん。



「うん…どうしたの?」



書類にペンを走らせたまま、振り返りもしないで話す僕。



「まだ、仕事終わらない?」



本当は、君と話したいよ。



「うん。また後でね」



でも、一度仕事を止めたらずっと名無しさんといたくなるから。



「…」



諦めたかな…?
と、思ったら背中に重みを感じた。首に回される君の細い腕。鼻をくすぐる君の香り。



「正ちゃん…」



耳元で聞こえる、君のかすれた声。
ああ、また君は、僕を狂わせる。




仕事と君




(正ちゃんちゃんと仕事しなきゃだめだよー)(白蘭さんに言われたくありませんっ!)

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