Dream

□油断大敵
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「…どうしよ、スッゴいチャンスなんだけど…」




昼下がりのヴァリアー本部。
目の前には日当たりのいいソファで寝ているベル。




「…いいかなぁ」




私は今、自分の中でものすごい戦いをしている。




「いやいや、切り裂かれたらシャレにならないし…でもチャンスだし…」




私が今、戦っているもの。それは…




「…見てもいいよね」




ベルの目を見たい!という欲望。
だいたい、こんなところで寝てるのが悪いと自分に言い訳を聞かせて勝手に納得する。




「失礼しまぁす…」




ソファで寝るベル。そのベルの上にまたがり頭のティアラを取る。




「これも触らしてくれないんだよね」




と、自分の頭にティアラを乗せる私。




「では、」




と、ベルの前髪に手をかけ…
ようとしたら、




「きゃあ!」




ぐるっと景色が反転して天井とさっきまで寝ていたベルが目に映る。




「王子に何しようとしてたの?」


「…ごめんなさい」




にやっと笑うベル。
本能がヤバい、と感じたが両手首をベルに押さえつけられ上に乗っかられてるので逃げるに逃げられない。




「ティアラ、似合うじゃん」


「あの、本当にごめ…んうっ!」




言葉を遮られベルに強くキスをされた。




「んっ…ふ…べ、ル……」


「悪い子には、お仕置きー」




そういって笑ったベル。
前髪の隙間から少しだけ覗いたベルの目は、優しいきれいな瞳を持つ目をしていた。




油断大敵





(次やったら、SMプレ)(もうしませんっ!!)

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