Dream

□たばこの香りと君の声
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いやな場面見た。




「あっ、あの…私、獄寺くんが……好き、なんです…」




そりゃ私の彼氏、もとい隼人がモテるのは知ってるよ?
でも、やっぱりそんな場面みるのは嫌で。でも、告白する女の子の気持ちも痛いほど分かる。




「複雑だぁ…」




隼人がなんて返事したかは、たった今その場から逃げてきたので知らない。
けど、告白した子はおしとやかで可愛くて…。私なんかよりもずっと女の子らしかった。
もしかしたら…なんて悪い結末が頭をよぎるのも当然で。

屋上でゴロンと寝転ぶ。
隼人の顔を見るのがいやで授業をサボってしまった。




「(一回くらいサボっても、罰当たんないよね…)」




ほら、こういうとこが女の子らしくない。ふっと苦笑いして瞳を閉じる。
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