Dream

□たばこの香りと君の声
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どれくらい、こうしてたかな。




「ここにいたのかよ」




頭上から聞こえてきた大好きな声。
閉じていた瞳を開けると、そこには私を見ている隼人がいた。
たぶん、授業を途中で抜けてきたのだろう。



「…よくわかったね」




フラッシュバックするさっきの映像。頭の中に浮かぶのは悪い結末ばかり。
顔を合わせたくなくてフェンスのとこまで歩き、外の景色に目を向ける。




「名無しさん、外の空気好きだからな」




私の隣でフェンスに寄りかかる隼人。たばこに火をつけてふーっと息を吐いた。

どうして、そんなに平然としてんの?
ねえ、なんて返事したの?
なんで、ここに来たの?
なにを…言いに来たの?




「私ね、見ちゃったんだ」




聞きたいことはいっぱいある。
けど、たくさん質問してうざい奴とか、重い奴とか思われたくない。
だから、この話からすることにした。




「隼人が、告白されたの…」




聞きたくないよ。でも、聞かないのはもっと辛い。
悪い結末はかってな想像だけど、どうしても悪い結末だけが頭を支配する。
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