Dream

□愛が送られました
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20歳の誕生日。今日やっと私は大人になった。誕生日、一年に一回の誕生日。やっぱり誕生日くらいは好きな人と過ごしたくて…でもそんなのわがままだって分かってる。けど…やっぱり…




「ディーノ…」




私の彼、ディーノは今イタリアで任務中。誕生日までには終わらせて帰るからって言ってたのに、長引いちゃったんだって。
でも会いたいものは会いたい。




「重たいな…私」




分かり切ってることなのに、と苦笑いをこぼしベッドにうつ伏せに寝転ぶ。
と同時に涙があふれてきた。




「うっ…ディ、ノォ…」




会いたい、今すぐにでも会いたい。会えないならせめて声だけでも聞きたい。
神様は、意地悪だな。




−ピンポーン




「っ、誰よ…」




涙を拭い玄関へと急ぐ。ドアを開けるとそこには宅配便の人が立っていた。




「お届けものでーす」


「あ、はい…」




ものを受け取りドアを閉め部屋に戻る。届いたのはバラの花束。お母さんかな?と考えたがまず有り得ない。
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