Novel*CP*
□SaltyTaste
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18「…」
雲雀は思いました。
この関係に終わりはないのだと。
誰でも自分の好きな人は別の人を想っている事に気付いたのです。
雲雀の好きな人も
オレンジの髪の男の子を見ていて、しかも最近は…白いとんがりコーンに傾いているのだから。
オレンジ君の好きな人は雲雀を見ています。
その人が自分に話しかける度、オレンジ君は痛そうな顔をするのです。
雲雀はその気持ちを知っているからこそ、余計に辛くなります。
だったら…
18「僕がいなければ…
全て収まる」
最初は独りの筈でした。
孤高の存在として
ただひたすら強さだけを求めていた筈でした。
彼は周りを見回してしまったのです。
18「見回して…
"楽しい"なんて思った…
だから独りになれなくなった…」
ダメなのです。
自分が愛している藍色の猫と一緒にいても
愛してくれている黄色い獅子と一緒にいても
誰かが悲しむから。
18「いっそのこと…」
本当に
コノヨカラ
消えようか?
*