10000hitリク小説

□好きよりも
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「獄寺さん、好きです」


最近ハルはこの言葉ばかりを繰り返し言う。

そしてその後に続く言葉も同じで


「獄寺さんはハルの事好きですか?」



好きに決まってるが俺はそうは言わない。


「おぅ」


と答えるだけ。

するとハルはムスッとして


「獄寺さんの馬鹿」


と言ってから離れていく。

それは当然俺は面白くないが、少しの間放っておくとまた元に戻ったハルが先ほどのやりとりがなかったように振る舞う。

俺はそれが不思議だったが、まぁ機嫌が悪いわけではなさそうだったのではじめのうちは普通にしていた。


しかし、さすがに何回も続くと不思議と疑問と悪いと思う気持ちも出てきたので、何故そう聞いて来るのかを聞くことにした。


「なぁ、なんで最近同じことばかり聞いてくるんだよ?」


そう聞くとハルは少しびくっとした後、少々拗ねたように、言い始めた。


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