10000hitリク小説

□好きよりも
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「だって、ハルは獄寺さんに好きってたくさん言ってるのに、獄寺さんはハルに好きってくれた事ほとんどないんですもん」


そう言ったハルは少し口をとがらしている。

正直こいつのそういう姿が可愛いと思う俺は、かなりこいつに惚れているのだと思う。


はぁと一つ溜め息をついてから、ハルを見た。
ハルはこちらの方を向いていない。

ちょっといや、かなり怒ってるのだろうと思う。

そう思うと何故か自然と笑みがこぼれ、そして口にした言葉は、




「ハル、愛してる」




自然と出てきた言葉に自分も少し驚いたが、それ以上にハルは驚いたようで、振り向いたハルは顔を真っ赤にしていた。


「ご、獄寺さん?!」


顔が赤い上、耳も赤い。目も大きく開かれていて、すごく恥ずかしいのがわかる。

けれど、嬉しさが混ざって呼ばれた名前にまた、俺はおかしくてちょっと聞いてみる。



「俺は好きよりも愛してるだけど、お前は?」


質問してきた俺に一瞬きょとんとしたハルだったがすぐにふわっと笑って


「ハルも獄寺さんのことアイラブユーです!」


と言った。



END
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