*短編*
□お酒は二十歳になってから
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「……痛ッ!!」
目が覚めた瞬間、頭が割れるんじゃないかと思う程の激痛に襲われた。
靄のかかった頭で、激痛の理由を懸命に思い出す。
――あー、そっか…酒だ。
昨日の夕方、学校帰りに偶然サンビームさんに会った時に、『いつもウマゴンが世話になってるから』という理由で日本酒を貰ってしまったのだ。
親父にでも送ってやろうと思ってリビングに置いておいたら、見慣れない瓶にガッシュが興味を示して。
飲んでみたいとうるさかったから、仕方なく一緒に飲んで……
「……あれ?」
――その後、どうなったんだっけ?