*短編*

□桜の花が散る頃に
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淡い柔らかなピンクは、別れの色。


あの蕾が開く頃には、別れの覚悟を決めなきゃならない。

あの花が咲き誇る頃には、絶対的な別れがやってくる。


そしてあの花が散る頃

俺はまた

独りに戻る。


―――桜は、離別の象徴。


だから俺は、桜が嫌いだ。


  
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