*バトン部屋*

□文章練習
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この文章に合うのは?K

最近昔作ったのを忘れてかぶりました(笑)
第12弾です、ご機嫌うるわしゅう!
ルールはいつもの通り!
うp主が綴った文章に合いそうなキャラorCPを書いていくだけです。

それでは、れっつ妄想☆
*CP混同、死ネタ、キス注意!

・欲しかったものは
(こんなものだったのだろうか?)
→大人ガ清

休みなく動いていた手がぴたりと止まる。その手のすぐ傍には報告書や嘆願書がまるで山のように積み上げられているのだから、ここで休んでいる暇などない。
分かってはいたけれど、一度切れてしまった集中力を戻すだけの気力は、今のガッシュにはなかった。
(……きよまろ)
きらきらと、いつまでも色褪せない彼との記憶。
幼い私を見守り導いた、あの大きな掌。
数々の苦難を乗り越えて手に入れたのは、二人の夢である『やさしい王様』へ挑戦する資格。

そう、私はまだ、道の途中なのだ。

めまぐるしく変わる情勢。
真偽の程など分からない忠誠の言葉。
有り余る体力とは正反対に、削られていく精神力。

『やさしい王様』になるために、『誰もがしあわせな魔界』を創るために、私利私欲の全てを捨てた。
その甲斐あってか、魔界は少しずつだが望む方へと進んできている。
緩やかに、それはとても早いとは言えないスピードであったけれど、確実に夢は形になっていった。

しかし結果として、私は人間界への扉の開け方を探す暇さえ失った。
気が付けば清麿と別れたあの日から、ゆうに200年は経過していて。
(……私の、欲しかったものとは)
書類越しに浮かぶ魔界の民の笑顔は、確かに心を温かくした。それは私が望んだものであり、清麿もまた、心の底から願ってくれていたものだったから。
けれどその笑顔に、痛いほど胸が締め付けられる事はない。
涙が溢れそうになるほど愛おしくなる事も、ない。
(……欲しかった、ものとは)
目を閉じればすぐに浮かんだその答えに、ガッシュは唇を噛んで嗚咽を堪えた。


滲んだインクのその理由を知る者は、誰一人としていなかった。


・あなたへの想いを綴ってみても
(それだけでは伝えきれないのです)
→清鈴

「うーん…何か違うなぁ…」
新品のレターセットを3つも使って書いたラブレターは、どれもこれも似たような言葉で埋め尽くされている。元々頭が悪いのは自覚しているから、そんな"完璧なラブレター"を書けるなんて思っていたわけではないけれど。
気持ちを伝える為の手紙なのだから、言葉や漢字を間違えるのは仕方ないにしても、どれだけ好きなのかという事だけは、間違えずに伝えたいのに。
「…でも、大好き以上の好きの言葉なんて、あったかしら…?」
思い出せるだけのドラマや漫画の告白シーンを思い出してみると、ひとつだけ。浮かんだ台詞は、キラリと輝く彼の笑顔と共に再生された。
"愛してるよ、水野"
「なぁんて…きゃぁー!!もう、高嶺くんったらぁ!!」
赤くなった頬をごまかす様に大きく腕を振り回すと、右手の甲を思い切り机にぶつけてしまい、その衝撃でゆうに30枚はあるだろう失敗作が宙を舞う。
「きゃぁあああ、待って待ってぇ!」
30枚分の"大好き"を拾い集めながら、愛してる以上の好きの言葉を考えてみたけれど、それ以上は浮かんできてはくれなかった。
(難しいよ、高嶺くん)

こんなにこんなに好きな気持ち、どうやったらきちんと伝わるのかな?


・恋愛感情ってのは凶器だ
(そして、狂気なんだ)
→ガ清

俺以外に向けられる、その太陽のような笑顔を見る度に息が詰まる。苦しくなる。身体が引き裂かれるように痛くなる。

そしてたまに、その相手をめちゃくちゃに傷付けたくなる。この優秀な頭脳の全てで、何の証拠も残さずに。
(あぁ、俺、狂ってんのかな)
溺れるように激しい恋愛なんてするもんじゃない。

もう引き返せない事くらい、とうに知っているけれど。


・もっと私に教えてちょうだい?
(あなたに愛を伝えるための言葉を)
→ガ清

「清麿のことが好きなのだ」
「はいはい」
「だーい好きなのだ!」
「あーそう」
「すっごくすっごく好きなのだ!」
「…そろそろシツコイぞ」
「ぬぅ、しかしどれだけ言っても足りないくらい、私はお主の事が好きなのだぞ?」
「だーから、やかましいっつってんだろ!好き以外しゃべれねーなら黙ってろ!忙しいんだよ、俺は」
「では、教えて欲しいのだ!」
「何を?」
「好き以外で、お主に"好き"を伝える言葉を!」
「………っ、もう十分分かったから邪魔すんなっ!!出てけぇえええ!!」
「な、何故追い出すのだぁあああ」


・拘束してよ、もっと、束縛して
(愛されてる証が欲しい)
→大人ガ清

「……清麿は、本当に私の事が好きなのか?」

唐突に投げ掛けられた質問に、知らず眉が吊り上がる。誰よりも何よりも一番に愛している相手に気持ちを疑われる事ほど、悲しいことはない。
しかし生来の負けん気が、悲しさを悲しさとして表に出す事を許してはくれなかった。
「…いきなり何だよ?」
「お、怒らずとも良かろう。私はただ、私を好きかどうかを…」
「好きに決まってんだろが。大体好きじゃなきゃ今こんなとこにいるわけねぇだろ」
広いベットの上で、俺はまだ下着すら身につけていなかった。それというのもさっきまで、いわゆる愛の営みとかいうやつをやってたからだ。目の前のこの、情けなく眉を下げた金色の王さまと。

まだ陽も高いこんな時間にそんな事をしていたのには、もちろん理由がある。それは、ガッシュの嫉妬。
謁見のために北より来訪していた使者の一人が非常に読書家で、それだけでも話していて楽しかったのだが、その上嗜好までバッチリと合ってしまったものだから、会話はこの上なく楽しく、途切れることなく続けられた。
だから「今度一緒に飯でも行きませんか」という彼の誘いを断る事などある筈もなくて、清麿は2つ返事でOKしてしまい。一部始終を見ていたらしいガッシュに引き摺るように寝室に連れて来られて、こうなった次第である。

「うぬぅ…しかしのぅ…」
煮え切らない態度のガッシュに、苛立ちばかりがどんどんと募る。
「何だよ?お前は俺の事を、好きでもない奴に好き勝手身体触らせるような奴だとでも思ってんのか?」
「そっ…、……そのような事は、思っておらぬが…」
「じゃあ分かるだろうが。下らないこと聞くなよ」
冷たく言ってくるりと背を向けると、強く腕を引かれてぐらりと身体が傾いた。倒れると思った身体は、しかしすぐに抱きとめられ、そのまま腕の中に閉じ込められてしまう。
触れ合う素肌は普段より熱くて、鼓動もドクドク煩かった。
「……何だよ?」
「……すまぬのだ、清麿。少しだけ、不安になっただけなのだ」
「何で不安になるんだよ。好きだって言っただろ?」
「……だって、いつも嫉妬をするのは、私ばかりではないか。清麿は一度も、焼きもちを焼いたり束縛をしたりなど、してくれた事はないのだ」
(……それは、)
だって、それは。
「好きだからこそ、相手を束縛したり、がんじがらめに拘束したいと思うのだろう?……私はお主にも、同じように愛してほしかっただけなのだ」
ドクドクドクドク、本音を話して落ち着いていくガッシュの鼓動とは裏腹に、今度は俺の鼓動が早くなっていく。

交わらない、その音律。

「……ワガママを言って、すま」
「ガッシュ、」
俺はただ、お前ほど素直になるのが上手くないだけで。
口の中で噛み潰した独占欲も、掌の中で握り殺した嫉妬心も、数え上げればキリがない程あるのに。
(お前は、知らないから)
「……いいのか?俺、多分物凄い独占欲強い方だぞ」
「……う、ぬ?」
「お前の足を引っ張るみたいで嫌だったから我慢してたけど、束縛とか本当はすげぇしたかったし。つーかホントは誰にもお前を触らせたくないし、見せたくもない。だってガッシュは俺のなんだから」
(俺のこんな醜い想いを、知らないから)
だから言えたんだろ?
"束縛してほしい"だなんて。
だけどもう、引いたりなんかするもんか。
「お前が言ったんだから、覚悟しろよ。これから先、俺は我慢なんかしないぞ」
「……それは、望むところだのう」

とろけるように甘い口付けは、しあわせの味がした。


・ほわほわふわふわ
(笑顔の君は、お菓子みたいに甘い)
→ガ清

ほわほわ、ふわふわ。
清麿の笑顔を見れた日は一日中、柔らかなお布団の上を歩いているような気がする。
身体は軽くて、心はぽかぽか。
あまぁいお菓子を食べた後みたいに、小さな身体は嬉しさで満たされている。
(もっともっと、見たいのう)
ブリよりもお菓子よりも幸せをくれる、清麿の笑顔を。
ふわふわ、ほわほわ。
踊るように歩くガッシュを、呼び止める声が1つ。

振り返った先の笑顔に、ガッシュの顔にも、満面の笑みが広がった。


・両手を広げて、めいっぱい
(ちゃんと私を受けとめてね!)
→ガッシュ×パティ
「ガッシュちゃあああん!」と追いかけまくるパティと、「私は清麿一筋なのだぁあああ!」と逃げまくるガッシュが浮かびました。
どうやらガッシュに受け止める気はないようです(笑)


・恋する君の心は迷子
(だから、僕が探して捕まえてあげる)
→デュゼオ
孤独の海を彷徨うゼオンの心をアントカで探し出して、不器用なりに包んであげればいいと思います。
不器用CPに祝福あれ!


・同族嫌悪な君と僕
(そして、同族ゆえに惹かれ合う)
→大人ゼ清

一番大事なことは、ガッシュが幸せでいられること。
その為ならば、何を犠牲にしても構わない。

だけどその幸せを創る役目は、一番の幸せをあげる役目は、俺であって欲しいんだ。

「…そっちは?」
「終わってるに決まってるだろう、貴様と一緒にするな」
「お前にはこれが見えないのか?こっちも終わってるに決まってんだろうが」
ばさりと書類の束を投げ置くが、ゼオンはそちらには一瞥もくれなかった。
交じり合う視線はどこまでも冷たく、甘さの欠片も含んではいない。

それなのに。

「…っ、ん、」
間に挟まれた机が、ガタンと大きな音を立てた。
いきなり引き寄せられたせいでぶつけた太腿が鈍く痛んで眉根を寄せる。仕返しとばかりに合わされた唇に歯を立てれば、後頭部を支える手に僅かに力が込められた。

「…獣か、貴様は。牙を抜かれたくなければ、大人しくしていろ」
「そっちこそ、ガキじゃねぇんだからガッツいてんじゃねぇよ。俺がただ大人しくヤラレるとでも思ってんのか?」
至近距離で交わる視線の奥底に、ちりりと情欲の炎が燃えている。互いにそれを認め合うと、ニヤリと鋭く口角を吊り上げて。
「行くか」
「あぁ」
清麿が了承した瞬間、二人の姿は跡形も無く消え去り。
机上に置き去りにされた書類を、月が煌々と照らしていた。

*ゼ→ガ←清で、ゼオンと麿は互いにライバルであり一番の理解者であり、身体の熱を鎮めてくれる存在という。


・愛してる、幸せだよ、ありがとう
(何度言っても言い足りない言葉)
→ガ清
ガッシュが常に麿に言ってそうです。
麿は照れるからたまにしか言えないけど、心の中ではいつも思ってるんですよ、絶対v
赤本は基本がらぶらぶ!


お疲れ様でした\(^O^)/

回す方
→ふりー
フリー可です。

この文章は、お題として使って頂いても構いません。


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途中いくつかは力尽きたのでコメントだけですいませんorz

2010.12.17

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