*バトン部屋*
□いきなりあの子と同棲
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【いきなりあの子と同棲生活バトン】
さぁ貴方は今日から、なななんと【清麿】と同棲生活をする事になりました!
キャラ指定→【清麿】
大学生パロなガ清でやってみます(*´ω`*)
今まで何度かお泊りとかはしてて、「いつか一緒に住もうな」と約束してたという設定で読んで貰えると有り難いですvvv
*すみません、乙女麿注意報を発令しますorz
麿が…と言いますか二人とも激しく乙女ちっくですが、ご容赦下さいませ。
01.【清麿】が朝ご飯を作ってくれました。それは何?
ふと伸ばした手は思いもかけず空を切り、パタリとそのままシーツに落ちた。
何度か場所を変えて探ってみても、やはりそこにある筈の熱を感じる事はなくて。
「…きよまろ?」
緩く目を開くと、ベッドサイドにはきちんと折り畳まれた彼のパジャマがあった。
――おかしいのぅ…
寝ぼすけな彼が休みの日に早起きする事など、滅多に無い。
あるとすれば、どうしても読みたい本がある時か、論文や研究に夢中になっている時だが、今日はそのどちらでもない筈なのだが。
首を傾げながらリビングに行くと、キッチンにはエプロン姿の清麿が居た。
「お、起きたのか!おはよう、ガッシュ」
「うぬ、おはようなのだ!朝ごはんを作ってくれておったのか?」
「あぁ、えーと…まぁほら、何だ。一応初日だしさ、いつも作ってもらってばっかりだったから、たまにはと思って…」
真っ赤になって話す清麿に、愛しさが込み上げる。
今日からはずっと一緒にいられるのだ。
今日からは、私だけの清麿なのだ。
「…ッ、清麿!!大好きなのだぁああああ!!!」
***
料理は気持ちだと言うけれど。
どんなに料理人が愛を込めて作ろうが、作り手に愛があろうが、食べられないものというのはこの世に存在する。
「…お主、料理をした事は?」
「……スマン、実は初めてなんだ」
「…ちなみに何を入れたのだ?この味はなかなか出せるものではないと…」
「やかましいッ!!一応俺だって本とか見たりして作ったんだよッ!!!でもこんなんなっちまったんだから、仕方ないだろッ!!いいよもう、絶対に二度と作らねぇからな!!!」
「す、スマヌ清麿!!食べるから、全部食べるから怒らないでほしいのだぁああ!!」
02.天気は晴れ。【清麿】と出かける事に。どこへ行く?
「きーよーまーろっ!」
部屋の隅で丸まって本を読むその背に努めて明るく声をかけてみるが、当然の如く返事は無い。
「清麿ぉ…」
プライドの高い彼の事だ。失敗した事自体にもへこんでいるのだろうし…。
ようやく念願叶って一緒に住めるようになったお祝いにと、楽しい朝食を期待してくれていたんだろうに。
私の為に、苦手な早起きまでして。
「…清麿、ありがとうの」
後ろからそっと抱き締めて声をかけると、清麿はようやく読んでいた本を閉じた。
「…何で『ありがとう』だよ、普通ここはゴメンって言う所じゃないのか?」
「うぬ、さっきはお主が一生懸命作ってくれたものに酷い言い方をしてすまなかったのだ!」
「……別に、もういいけど」
「お主が料理を作ってくれた事は、とても嬉しかったのだ!…お主の初めてを、また1つもらってしまったの」
「ッ…変な言い方すんなっ!!」
「ぬふふー、しかし事実であろ?」
「……俺の全部やるって、約束したからな」
てっきり反発されるものと思っていたのに、清麿はくるりと身体を反転させて強く抱き着いてきた。いつもより高い体温は、照れているせいなのだろう。
「ウヌ。…私の全部も、お主のものなのだ」
そう耳元で甘く囁けば、更に体温は上がって。
「ッ…ガッシュ!!出かけよう!せっかくいい天気だしな!!!」
「何を照れているのだ、お主から言い出した事であろ?」
「い、いいから行こうぜ!今すぐ!!」
「…それでは、買い物にでも行くかの」
「おう!!色々買い揃えなきゃだしな!!俺、着替えてくるから!!!」
慌てて駆けて行く後姿を見送りながら、一人幸せを噛み締めるガッシュなのであった。