ミンナナカヨシ

□僕+僕=僕
6ページ/9ページ



バタン…

扉を後ろ手に閉めると、キョトンと自分を見つめている
無垢な瞳のアレンに、妖艶な笑みを返す

「さぁ…始めましょうか」

そっと頬に触れると、その頬を赤く染め
戸惑った表情を作った

「え…は、はじめるって…?」

「大丈夫、僕に任せてください」

軽く額に口付けると、その身体をひょいと抱き上げ
ベッドの上にフワリと降ろした

「…え?」

驚き、小さな囁きの零れたその唇を奪うと
次第に深く口内を探り始める

初めは困惑に満ちて、探られるばかりだったが
徐々に、自らの中から引き寄せられる何かを感じ始める

おそるおそるではありながらも、自らも
導かれるように、その舌を絡めていった

どちらもが引かれ合うように
求め合うように、深く、熱い口付けは
口内が溶け出しそうな熱を帯びるまで繰り返された

どのくらいそうしていたのだろう
名残惜しむように、銀の糸を残し
唇が離される

「あ…」

切なそうに目を細め、声を上げたのは
白アレンの方だ

そんな彼にクスリと微笑みかけ
自らのネクタイを緩め、襟のボタンを外す

熱に絆され、焦点の定まらぬ瞳の白アレンの
リボンタイをシュルリと解き
首元に唇をよせながら、そのシャツを少しづつ取り払う

露になった白い肌は火照り、
ほんのり赤みを帯びていて艶かしい

「キレイなピンク色になってますよ…?」

耳元で囁けば、恥ずかしそうにキュッと目を閉じる
そんな様子に、クスリと笑みを浮かべ
彼の素肌に口付けながら、全ての衣服を取り払った…


優しく唇を這わせ、時折キツク吸い上げる

「あっ…!」

そんな小さな刺激に、敏感に身体が跳ね上がった

「気持ちいぃ…?」

長い髪が、サラリと肩から流れる
優しく、妖しいその笑みは
余計に身体の内部を熱くさせてく

「…うん」

素直にうなづけば、満足そうに、再び肌に
唇が寄せられた

舌を這わせ、小さな突起に、軽く歯を立てる

「ひぁっ…!」

震える身体を優しく抱きしめ
丁寧に舌を這わせていく

赤い花びらをいくつも散らし
指で、舌で、その身体をなぞって…

一つ一つの仕草は、瞬く間に
彼の鼓動を早め、熱を纏わせ、快楽を誘った

「ん…っ…ふぁっ…あっ…!!」

囁き零れる媚声は、自らと同時に
相手をも高めていく
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ