白王子と黒姫
□愛情表現@
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「あぁそうですか!何でも僕のせいですか!自分の態度にはまったく問題がありませんか!!」
「…おい」
「そうですよね、神田が全て正しいんですよね、間違っているのはいつだって僕なんですよね!?」
「…またそれかよ」
「だってそういうことでしょう!?」
アレンの弾丸のような言葉に、神田の頭の上には
大きな怒りマークが見え始める
「全部間違ってると言った覚えはねぇが…その方が圧倒的に多いからそう思うんじゃねぇのかよ」
ギロリと睨まれ、アレンの苛立ちも加速する
「結局僕のせいなんじゃないですか…!」
「…元々合わねぇんだろ…」
「っ!?」
ポツリと小さく呟いて、神田はアレンに背を向けた
少しづつ遠ざかっていくその背中を、ただ見つめるしか出来ない
「…神田」
熱くなる目頭に気づき、慌てて腕で覆っても
流れてくる涙を全て拭い取ることはできなかった
『元々合わねぇんだろ』
「…知ってますよ、そんなこと…わかって…ますよ…」
たまにはその口から聞きたい、そう思った、ただそれだけ
そう、それだけ…