◆interest family◆
□仲間
2ページ/4ページ
ー目を開けると、其処は闇の中だった。
何も見えない暗闇。
周りにも何もなかった。
…俺以外の存在は、其処にはなかった。
何も考えずにただボーっと歩いていく。
…ふと顔を上げると、何故か暗闇なのに目の前にユウが歩いているのが見えた。そのすぐ後にはアレンの姿も見える。
俺は2人に追いつこうとした。
だが、出来なかった。
それは、一瞬だった。闇が光ったかと思うと、2人は炎に包まれていた。
声を出そうとしても、喉から微かに空気が漏れるだけ。動こうとしても、虚しく足が宙を蹴るだけ。
その間にも2人は、燃えていく。
『………ラ..ビ…』
その光景に恐怖を全く感じない自分が嫌で、その声を聞いた瞬間、俺は2人に背を向け走り出した。
でも闇はそんな俺を許してくれなくて、もがけばもがく程、闇が体に絡みついて来る。
俺は言葉にならないうめき声をあげた。
何もかもどうでもよくて、ただ、この光景が恐くて..必死にもがいていた。
そして気づいたら、俺は闇に堕ちていった....