◆interest family◆

□仲間
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ー目を開けると、其処は闇の中だった。


何も見えない暗闇。


周りにも何もなかった。


…俺以外の存在は、其処にはなかった。


何も考えずにただボーっと歩いていく。

…ふと顔を上げると、何故か暗闇なのに目の前にユウが歩いているのが見えた。そのすぐ後にはアレンの姿も見える。
俺は2人に追いつこうとした。
だが、出来なかった。


それは、一瞬だった。闇が光ったかと思うと、2人は炎に包まれていた。

声を出そうとしても、喉から微かに空気が漏れるだけ。動こうとしても、虚しく足が宙を蹴るだけ。
その間にも2人は、燃えていく。

『………ラ..ビ…』


その光景に恐怖を全く感じない自分が嫌で、その声を聞いた瞬間、俺は2人に背を向け走り出した。

でも闇はそんな俺を許してくれなくて、もがけばもがく程、闇が体に絡みついて来る。

俺は言葉にならないうめき声をあげた。
何もかもどうでもよくて、ただ、この光景が恐くて..必死にもがいていた。

そして気づいたら、俺は闇に堕ちていった....
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