◆interest family◆
□仲間
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「ユウ?そんな所で、何してるんさ??」
方舟戦からまだ日も浅いこの日、俺はユウを教団近くの森で見つけた。
「……ラビか。鍛錬だ。」
「もう、怪我大丈夫なんさ??」
…クロちゃん程ではないけど、ユウもかなり怪我してた筈...数日前の病室で、ティエドール元帥には見栄張ってたけど
「…怪我なんて、とっくに治ってる、。第一、動かないでいると体が鈍る。そういうお前はどうなんだよ。」
「ん、オレ?オレは一番軽傷だったし、もう全然平気さ。」
「ならいいが..」
「ユウ、もしかして心配してくれたとか...」
「ない。」
「……ですよねー。」
「もう話はそれだけか?」
「あ、オレも一緒にやっていいさ?」
「お前なんかが俺について来れるのか?」
「ひっでーな、ユウ。出来るさよぉー。」
たわいもない会話。
ごくごく平和な光景。
…こんな事をしながら此処で過ごしていると時々、本当の自分が分からなくなる。こんな毎日を、楽しいと思ってしまっている..自分がいる。
でもそれだと、ブックマン失格なわけで。
オレは、何を望んでるんだろ..
何の為に、此処にいるのかなぁ..
ブックマンだけの知識?
それとも、仲間??
あ〜、もう...
「分っかんないさっっっ!!!!」
「?………ラビ?何だよ??」
ぁー、頭クラクラする....
………ユウの声が、遠くから聞こえるさぁぁ...
ーバタン
「!ラビ?!!」
そのままオレは倒れてしまった。