◆interest family◆

□First expectation
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皆に緊張が張り巡らされた。

「千年公〜〜、やっとお仕事ぉ?」
「ヒッ!何の仕事??」


ー口調は砕けていても、決して誰も油断をしていない。


「それでは、報告しまス。そろそろ、ルル=ベルが黒の教団から帰ってくる頃ですョ。」

「卵取り戻すの、成功したの??」

「卵は、壊されましタ。レベル4が大分人間を殺してくれましたが、エクソシストはしぶといデス。誰一人、死んではくれませんでしタ。...ジャスデビ、体はどうですヵ?」


…教団、卵、沢山の人、殺された、レベル4....

沢山の語が頭に入ってはそのまま通過していく。
心が、光を反射させないガラス玉のようだ。冷静に、しかも無頓着に何でも通過させる。

機械と違う所はただ1つ。
何かが通過する度に俺の記憶が反応して、活性化する。

「悪くはないよヒヒッ!!」
「ノア化を解かなきゃもうなんともねーよ。目がまだ少し慣れねーけど。」

「そうですヵ♪
ならロード、貴女は戻っていて良いですョ。」

「えーー、僕も瑠矩と仕事したぃ〜っ!」
ロードが俺の腕に絡みついてきた。
俺はやっと我に返る。


「ロードには他にやってもらう仕事があるので、それまでルル=ベルを宥めてて下さィ。」

「……ぅ〜、わかったよぉー..でもまだ此処にいるからね〜。」


そう言って、ロードは俺の髪を引っ張った。……ジジィじゃないけど、抜けるから止めて欲しい。

「つか、痛ぇんだけど。」

少し力を緩めても十分痛いです。どんだけ力あんだよ...ロード。

「良いですョ♪瑠矩は初めてなので、ジャスデビ、色々と教えてあげて下さいネ。」

「ハイ、千年公。で、仕事ってなんっすか??」

「ブローカーを、全員殺して来て下さィ」
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