◇幾何学◇

□すぐ先に見えるモノ
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ー……大学かー


……進学に何の意味があるのだろうか。

こうしてると、中学の頃を思い出してしまう..



ー俺は中学の時、テストの日以外はろくに学校に登校しない不良だった。

それでも、成績は一応学年トップ。


3学年になっても、俺は真面目に登校しなかった。


そして受験目前になった頃、とうとう俺の態度にしびれを切らした当時の担任に、言われた一言。


「お前は頭だけ良いんだから、態度を直せば拾ってくれる高校がいくらでもある。このままでいたら、どんなにご両親が悲しむだろう。お前が今まで散々迷惑をかけてきたご両親に報いる為には、良い高校に入って良い大学に入って良い会社に入る事なんだ。

だから、心を入れ換えろ。」


俺はその言葉を聞いた瞬間、担任に殴りかかっていた。

……担任が激怒し、俺に掴み掛かった。
他のクラスの教師達が止めに来なかったら、俺はどうしていただろうか。

その事があってから、俺の家は崩壊した。
親父は無意味に俺を殴るようになり、お袋は自分を責め続け、毎晩泣き叫ぶようになった。


そんな家に居る事が嫌になり俺は特待生として全ての学費を免除してもらい、まあまあ裕福だった俺の家から俺の進学ように貯めていたという金を生活費として500万ほど押しつけられ、地区で評判はさほど悪くない中の下の高校に行く事になったのだった。


……………ダメだ、ダメだ!!

あんな事思い出すなんて、どうかしてるさ..
俺は今、学校が楽しいんだ。過去の事なんて、どうでもいい。
俺、感謝しなきゃな...


つるんで、俺に学校へ行く楽しみを見いだしてくれた大事な親友、ユウ。

少し腹黒い所もあるけど、素直で優しいアレン。

勿論、部活に誘ってくれたリーバーにも



皆、皆...本当に感謝しているさぁ
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