獄寺受け

□名前で呼んで
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「……………」

「しっしっ。あっち行け」



骸から放たれたハートを手で払う獄寺。雲雀は固まったまま



「……ヒバリ?」

「……………」

「おーいヒバリィ〜」



獄寺は雲雀の顔の前で手をヒラヒラさせる。するといきなり肩を掴まれ



「さっきの本当なの!?」



すごい血相で問い詰められ、勢いよく肩を前後に揺らされる



「ちょっ!?ヒバリ落ち着「ねぇナッポーの事名前で読んでるの!?」

「だから落ち着k「何で僕は名字なのにあんな変態を名前で呼ぶの!?ねぇ何で!?」

「ひ、ひとまず揺らすの止めろォォォォオ!!」












「おぇー」

「大丈夫かぃ隼人」

「これが大丈夫に見えるか馬鹿!!」



やっと落ち着きを取り戻した雲雀。獄寺は高速で揺らされていたので酔ったみたいだ



「で、本当に変態ナッポーのこと名前で呼んでるの?」

「呼んでるけど……。でも10代目とかも名前で呼んでるぜ」

「あんなの変態ナッポーで十分だよ」



雲雀はムスッとしている



「……何でそんなに怒ってるんだよ」

「だって隼人は僕の事名前で呼んでくれないもん」



「……………」



「…………何」



雲雀はポカンと口を開けた獄寺を見つめる



「あ……何つーか、拗ねてるガキみたいで可愛いな〜、みたいな」

「可愛いのは隼人だよ」

「わぁ!?」



ソファに獄寺を押し倒す



「そういう事だから、僕の事はこれから"恭弥"って呼んでね」

「は、はぁ//なな何で」

「恋人なんだから名前で呼び合うのは当たり前じゃん」



だから早く呼んでよ。そう言って獄寺の首にトンファーを突きつける



「ま、待てって!?」

「何で?早く言わないと咬み殺すよ」

「本当に待てって!!まだ心の準備が……」

「そんなの10秒で充分だよ」



雲雀はカウントを始めた



「10秒じゃ足りないって!!」

「8、7」

「無視するな!!」

「6、5」



カウントはどんどん進んでいく



「2」

「クソッ」

「1」

「き、恭弥//!!」



半ば叫ぶように名前を呼んだ

頬や耳まで真っ赤に染まり、恥ずかしさから涙目になり翠色がうるんでいる



「………ワオ、可愛い」

「う、うるせぇ!!名前で呼んだんだから離せ!!」

「駄目。まだご褒美あげてないから」

「ん……//」



雲雀はトンファーを後方に投げ捨て、獄寺の唇に噛みつくようにキスをした



名前で呼んで



しばらくは恥ずかしそうに僕の名前を呼ぶ隼人で色々楽しめそうだ



(あっ、名前で呼ぶのは2人っきりの時だけだよ)
(お、おう//)



だってこんな可愛い隼人を他の奴に見せたくないから



END


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