黒猫デイズ

□黒猫デイズ3
1ページ/6ページ



日曜日。僕は一日中彼、獄寺と一緒に過ごしていた
一昨日撮ったという2時間スペシャルの番組を二人(1人と1匹?)で見たり、公園をブラブラしたり。クレープ屋のワゴンが来ていたから、クレープを買って食べたりもした

ちなみに番組の内容はネッシーとかツチノコ、宇宙人などについての特集だ
僕はあまり興味が無かったが、獄寺はそれを目を輝かせながら真剣に見ていた

獄寺はこういうのが好きなのかな……



そして一日が過ぎた今日、月曜日








「(………暇)」



部屋には僕1人しか居なかった。初めて学校という存在を恨んでいる

月曜日だから学生である獄寺は学校へ行ってしまう。ペットの持ち込みなんて禁止だから、当然僕は家でお留守番
(あっ、ヒバードは例外だよ。そういえばあの子はどこに行ったんだろう……)



「(暇……)」



午前中は部屋の中を探索していた。ユニットバス、寝室、リビンク、キッチンと、中学生が1人暮らしするには結構大きかった

寝室にはベッドの他にクローゼットや本棚、ピアノ等が置いてあった
本棚には「世界の謎と不思議」とか「ネッシー大全集」なんかが置いてある(やっぱりこういうのが好きなんだ……)


その後昼食を食べて


「(暇だ……。午後はやる事がないから暇……
僕って何回暇って言っているんだぃ?)」



暇になってしまった。こんな姿じゃ風紀の仕事も出来ない。仕方ないから誰か咬み殺しにでも行こうか……



「(獄寺は今頃何やっているんだろうな……)」



この時間はたぶん5時間目だろう。そういえば獄寺は何年生なんだろう。何組なんだろう……



「(昼休みとか放課とかはあの二人と過ごしているのかな……)」



最初会った時に一緒にいた茶髪と黒髪。茶髪の方は"沢田さん"って呼ばれていたから沢田なんだろう
黒髪の方は……野球部の誰だっけ?彼が来てから並中の野球部が強くなったんだよね。確か山本だったな


「(……そうだ!!学校へ行こう!!)」



そうすれば獄寺に会えるし、暇じゃなくなる!!我ながらナイスアイデア!!
そうと決まれば早速行こう。猫の姿だけど場所は分かる

雲雀は窓から外に出て近くの木に飛び移り、下に降りていった


.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ