黒猫デイズ

□黒猫デイズ5
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前々回キスで人間に戻ったと思った僕、雲雀恭弥(またの名をくろまめ)

しかし昼前にキスしても戻らなかった(今思えばあの時人間に戻っていたら、騒ぎになっていたかもしれない)

更に、もしかして夜にキスしないと戻れないのではないかと思っていたら、キスする前に人間に戻っていた



つまり何が言いたいかというと……






「警察呼ぶぞ!!」



獄寺に見つかったという事だ






「……………」

「おい聞いてるか!!」

「……僕は怪しい奴じゃないよ」

「説得力ねぇぞ」



雲雀はトンファーを獄寺の首にあてがって言う。確かに、そんな男を怪しいと思わない方がおかしい



「で、お前は誰だ?どこから入ってきた」

「僕は雲雀恭弥。どこからって……君が入れてくれたんだよ」

「はぁ?」

「あぁ、あの時はこの姿じゃなかったからね。分からないのも無理ないか」



トンファーを下ろし、しまう。人差し指で自分を指し



「僕、くろまめだよ」








ガシッ



「……少しはまともな嘘付けねぇのかよ!!」



獄寺は雲雀に向かって殴りかかったが、拳はあっさり雲雀によって止められてしまった



「残念だけど本当の事なんだよね」

「つまりお前は猫が人間になったって言いたいのか」

「そうそう」

「どこの世界にそんな事言われて信じる奴がいるんだ!!」

「あれ?君そういうの信じてるんじゃないの」



雲雀は首を傾げる



「UMAだっけ?ネッシーとかツチノコとか」

「それとこれとは話が別だ!!お前の場合証拠がねぇんだよ!!」

「(UMAだって合成写真とかデタラメな情報とかで存在するっていうはっきりとした証拠がないじゃん)」



と言いたかったが、それをすれば間違いなく追い出される(今も追い出されそうだが)



「つまり証拠を見せれば信じてくれるんだね」

「おう」

「じゃあ朝まで待って。猫に戻るところを見れば信じるよね」

「……まぁそうなるな。それより、ひとまず上からどけ」



……言い忘れていたが、前回の終わりから今まで(リアルな時間で5ヶ月)雲雀は獄寺に覆い被さったままである



「……そういえばずっと同じ体勢だったね」



雲雀は素直に獄寺の上から退いた



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