*頂捧・企画*

□幸福の条件
1ページ/6ページ





別に、占いとか特別好きというわけでも、信じてるわけでもない



ただ…




『今日の最下位は乙女座の貴方!何をやっても上手くいかない日。
好きな人と喧嘩しちゃうかも!?

ラッキーカラーは緑。ラッキーフードはパイナップルだよ!』




ただ、こんな時


気にしてしまう程度には好きなわけで…








―幸福の条件―











「どうかしたの、獄寺君?なんか元気ないね…」



朝、登校途中に10代目が心配そうに俺の顔を覗き込んだ



「いえ!なんでもないですよ!?ただ、今朝の占いがちょっと気になって…」

「占い?ああ、なんか獄寺君好きそうだね」

「好きというわけではないのですが…」

「でもちょっと気持ち分かるなー。ああいうのってさ、良いことは当たらない癖に、悪いことばっか当たるんだよね…」

「悪いことは……当たる?」

「まぁ、気持ちの問題なのかもしれないけど…。あ、獄寺君。校門に雲雀さんがいるよ!」



10代目の言葉に反応し、校門に目を向けると、そこには恋人である雲雀の姿




「やぁ、隼人」

「っ!」



――好きな人と喧嘩しちゃうかも!?



「隼人?どうかしたの?」



――ラッキーカラーは緑、ラッキーフードはパイナップルだよ



「っ……すみません、10代目!今日はサボります!!」

「えぇ!?獄寺君!?」

「隼人、何言って…」




俺は雲雀の言葉を最後まで聞かずに、その場を走り去った





残された綱吉は、雲雀から発せられる黒いオーラに背筋を震わせる




「隼人に何をしたんだい、沢田綱吉」

「な、なんにもしてませーん!!!」




 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ