*頂捧・企画*
□10万回目のキスは
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*雲獄←骸*
*ギャグ甘
*現在
「んっ…………」
「………………」
「ちょっ、ヒバ……ん//」
はっきり言おう。ヒバリはキス魔だ
く、口はもちろんのこと、頬や首、手の甲に指先など……とにかく色んな場所にキスをする
それに気づいたのは約5年前。中1の時、付き合い出してしばらくの頃だった
「(そういえばもう5年になるのか……)」
ヒバリのキスを受けながら、ふとオレは思う
「君が好き」
中学1年の時、それは突然の告白
ソイツは1つ上の学年で、ブレザーの学校なのに学ランを着てる"男"
並中の頂点に立つ風紀委員長で、身だしなみ検査時に毎回注意されたりサボっている時に見つかって注意されたり……
簡単に言えばただの委員長と不良の関係でしかなかった
だが雲雀恭弥の予想もしなかったその言葉に、オレは3日も悩まされる事になった
仮病を使って学校を休んだりもして、すごく考えた。頭がヒバリでいっぱいになった
そうしていると、オレは無意識にアイツを目で追っていた自分、喧嘩ばかりだった仲から最近は世間話なんかが出来るようになった事を嬉しく思っていた自分に気づく
そして分かった。オレもヒバリの事が好き、と……
「……と、隼人」
「んあ?」
オレを呼ぶヒバリの声で回想は強制終了。ヤベェ……
「他の男の事でも考えてた?」
「考えてねぇよ。つーか何で男?」
「じゃあ女?」
「それもねぇ」
「じゃあ何考えてたの?僕さっきからずっと呼んでいたんだよ」
変に誤魔化すとややこしくなるし……。これは正直に言った方がいいか?いや、でもそれもなんか恥ずかしいし……
「ねぇ隼人聞い「お、お前の事考えてたんだよ馬鹿!!」
ヒバリの視線に堪えれず、男は気合いだ!!と自分を奮い立たせ言ってみたが……。やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいぜ
「な、何でそんなにキスするのかなぁって思って……」
「ふーん。何でってこれが普通じゃないの?」
「普通じゃねぇって」
まぁオレも最初はこれがもしかして普通なのか?と思った時期もあったが……
「前クラスの女子共も話で聞こえてきたんだけど、やっぱりそんなにキスしねぇって」
むしろアイツらは「最近彼氏が冷たいの〜」とか言ってたな
「そんなの関係ないよウチはウチ、ソトはソトでしょ」
「まぁそうだけどよ……」
「それに君イタリア人じゃん」
えっ、それ今関係あるの?もしかしてイタリア人っていつもチュッチュッしているイメージなのか、コイツの中では
「……もしかして僕とのキス嫌い?」
首を傾げて聞いてくるヒバリ
「き、嫌いじゃねぇけど……//」
顔をそらして答えると、「じゃあ」と言って頬を両手で包まれ、ヒバリの方を向かさせる
「それならいいでしょ」
ヒバリの顔が近づいてきて……
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