獄寺受け

□放課後の呼び出し
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「………ハァ……ハァ……」



よっぽど苦しかったのか、離したら涙目で睨まれた
……でも睨んでいるつもりみたいだけど逆効果だよ



「……クスッ、本当に君は可愛いね」



目尻に溜まる涙を舐める



「な、な、何に……するん、だぁ」


「何って、校則違反だから……」


「ち、違う!!俺が言いたいのは……」



好きでもねぇ奴にそんな理由でキスするな



「期待……しちゃうだろ」



隼人は俯く



「……分かってないね。
またお仕置きしないと」


「やっ、やだ!!やめろ!!」



無理やり顔を上げる



「これは勝手に俯いた罰」





チュッ





「ん〜〜〜〜〜!!」




「これは君が可愛すぎる罰」





チュッ





「だから可愛くね「これは僕の気持ちに気づかなかった罰」





チュッ





「………ひ、ばりの?気持ち……?」







「これは……僕を惚れさせた罰」





最後は深い深い口づけを









「大好きだよ、隼人」



僕は胸に顔を埋めている隼人の耳元で囁く
あの後何回も深い口づけして、すっかり疲れたのだろう



「………嘘」


「本当」


「…………嘘、だ」


「……本当だよ」


「で、でも……お前群れるの嫌いだ、ろ?」


「まぁね。でもそんな僕は何で隼人を抱きしめているの?」


「……………」


「普段の僕だったら絶対しないよ」


「……信じていい、のか?」


「うん」


「………ひば、り」



僕のシャツをキュッと掴む



「お、俺も、お前のこと大好きだ//」



耳まで真っ赤にして小さい声で、でもはっきり、そう言った




放課後の呼び出し




「ねぇ顔上げて」


「嫌だ(だって今すげぇ赤い、絶対)」


「……可愛い顔見せてよ」





バッ





「だーから俺は可愛くねぇ!!」


「……やっと顔上げてくれた」



満足げに微笑むと、おでこにキスを一つ



「これから放課後は毎日ここに来てね。まぁ君に拒否権はないけどね」


「……チッ、仕方ねぇから来てやるよ//」



明日からこの時間は極上のスイートタイム



END


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