獄寺受け

□幸せの黄色い鳥
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*雲獄*
*甘
*現在







「……………」



3月。まだ風が少し冷たいが、だいぶ暖かくなってきた
時々風は吹くが、今日は絶好の昼寝日和

そんな中、雲雀は応接室の窓を開けていた
窓際の壁にもたれ、顔だけを外に向けて何かを見ている



「……獄寺……隼、人」



愛おしそうに見つめ、名を呼ぶ

応接室のすぐそばに植わる桜の木。その枝の上に座り幹に背を預けて寝ている少年、獄寺隼人


雲雀の視線の先に彼は居た



「……………」


「ヒバリヒバリ!!ハヤトハヤト!!」



そう言って雲雀の元にやってきたのはヒバード
雲雀が飼っている黄色い小鳥だ



「うるさい。隼人が起きたらどうするの」



一度ヒバードの方を見た後、また獄寺に視線を戻す

今は授業中にもかかわらず昼寝をしていた
でもその寝顔は普段の彼からは想像もつかないような、とても穏やかだった

細い銀色の髪は、たまに風が吹くとキラキラ輝きながらなびく
その隙間から時々覗く白い首筋は、男とは思えないような色っぽさが出ていた



「(綺麗な翠色の目が見えないのはちょっと残念だけどね……)」


「緑タナビク並盛ノー
大ナーク小ーナクー並ーガーイイー♪」


「だからうるさいって」



突然並中の校歌を歌い出したヒバードを見て雲雀はそう言った



「ダカラウルサイッテ」


「……ねぇ君、僕のこと馬鹿にしてるの?」


「ネェ君、僕ノコト馬鹿ニシテルノ!!」


「………………」



何でこの鳥は僕の言ったことマネするの?焼き鳥にして食べるよ



「………………!?」



《僕の言ったことをマネする》



「……いいこと思いついた」






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