獄寺受け
□質より量より心をこめて
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「今日は楽しかったな〜」
時刻は11時。オレは一人ベットに仰向けに寝転がっていた
プレゼントは入りきらねぇから、隣の空き部屋に入れさせてもらった
(もちろん跳ね馬のバラも)
「……アイツは間に合わねぇかな」
アイツ――ヒバリは2日前から任務に行っている
しかもその任務は1週間はかかるらしい
だから誕生日当日には会えない。その事は分かっている、けど……
「会いてぇ……」
クルッと転がり、うつ伏せになって呟く
10代目やリボーンさん、守護者達や部下達にボンゴレのみんなからプレゼントや「おめでとう」の言葉をもらえて嬉しいと思っている
祝ってもらえて本当に嬉しいて思っている
けど、一番祝って欲しい奴は……
「ヒバリィ……」
「何?」
「ふえっ?」
あれ?今ヒバリの声が聞こえたけど……幻聴か?
「隼人」
「……………」
幻聴、じゃないのか?
だって起き上がったら、目の前にヒバリが……
「……あぁなるほど。幻覚か。骸が寂しがってるオレの為に幻覚でヒバリを……」
「そんなわけないでしょ」
オレを引き寄せ抱きしめる
「えっ、ちょっ。ヒバリ!?」
「これでもまだあの変態パイナップルの幻覚だって言うの?」
「あ……え……」
たた確かにオレを包むこの温もりはヒバリのだし
スーツから香るこの匂いもヒバリのだし
今オレの頭を優しく撫でてくれるこの手もヒバリので……
「じゃあお前……」
「やっと気づいた」
「本当にヒバリなのか?」
「うん、そうだよ」
雲雀は優しい笑顔を向けた
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