獄寺受け
□10年前からの贈り物
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「あ、あの、えっと……リボーンさん」
「何だ」
「な、何でオレはリボーンさんにキスされて抱きしめられているんですか?」
唇を離された後、抱きしめられたオレはリボーンさんに質問した
「そりゃあお前がオレの恋人だからな」
「………えぇぇェェ!?」
「うるせぇぞ」
頭を叩かれるが……思ったより痛くなかった
「恋人って愛人ッスか?」
「本命」
「えぇぇェェェ!?」
「だからうるせぇ」
「あ痛」
さっきより強く叩かれたが……やはりそんなに痛くなかった
「分かったら大人しくオレに抱かれていろ」
そう言ってさらに強く抱きしめられていた
オレは恥ずかしくて顔を上げられなかったので、胸板に顔を押し当てた
「そ、そういえばリボーンさん」
「ん?」
ふと、ある事を思い出したので顔を上げた
「言い忘れていましたが……誕生日おめでとうございます」
「……………」
「……リボーンさん?」
今日がリボーンさんの誕生日である事を思い出したから、お祝いの言葉を言ったが……リボーンさんは黙ってしまった
「………隼人」
「はい」
「その後普通はキスとかするだろ」
「へっ!?」
「というわけでしろ」
リボーンさんはさっきみたいに顔を近づけてくる
「むむむ無理です!!」
「しろ」
「し、心臓がこここ壊れます//」
「しろ」
「ほ、本当に無理です……」
目尻に涙が溜まる目でリボーンを見上げる
「………ハァ、仕方ねぇな」
顔を遠ざけていく。見えたのは少し悲しそうな顔
「……この時代の隼人はしてくれるぞ」
「!?」
「恥ずかしがっているけど、頼めばしてくれるぞ」
「……………」
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