その他
□お前の仕草一つで
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「(次はどれを食べさせようかな……)」
スパナは箱に入っているお菓子を一つ一つ出し、手に取って見る
「(ん〜どれもピンと来ないな…………ん?)」
その時、ふと視界に入ってきたのは日本メーカーのお菓子。棒にチョコがコーティングされているとても有名なアレだ
「(……ポッチーだっけ?)」
それを手に取り考える
チックッチックッチックッチックッ……………ピンッ!!
「ボンゴレ」
何か思いついたのか、そのお菓子を持ってまたツナに近づいた
「これ好きか?」
「あっ!!ポ○キーだ!!」
「(ポッ○ーっていうんだ)食べるか?」
「はい!!」
箱を開け、中から袋を出す。それをまた開け一本出し渡す
「はい」
「ありがとうございます」
食べかけの板チョコを包みで覆い床に置き、ソレを受け取る
「………うまいか?」
「はい」
「じゃあウチも……」
袋からもう一本だし、食べ終わったツナの口に入れる
「綱吉。折ったらキスするからな」
「ふぇ?(今名前で……)」
口から食べ終わった飴の棒を抜き、チョコの付いていないもう一方の先をくわえる
つまり両端をツナとスパナがくわえている状態だ
「ん、んんんん//!?(ちょっ、スパナさん//!?)」
サクッ
「!?」
スパナが一口食べたので二人の距離が少し近づいた
両手をツナのほっぺに添え一口、また一口と食べていく
「(ちち近いよ///)」
耐えきれなくなってギュッと目を閉じた
「(……そんなにまぶたに力入れて閉じて。痛くないのか?)」
食べるのを止め、ツナを見つめる
「(顔真っ赤。本当に可愛いな。見てて飽きない)」
また食べ進め………
チュッ
「!?(ビクッ)」
「(………柔らかい)」
触れるだけのキスをした
「………ボンゴレ。いつまで目閉じている」
「えっ………(またボンゴレに戻ってる)」
ツナはゆっくり目を開ける
「えっと……ス、スパナさん。今……」
「キス、しただけだ」
「///!?」
ピンク色に戻っていたほっぺがボンッ!!音をたてるように、また真っ赤になった
「綱吉本当におもしろい」
そう言って抱きしめる
「ス、スパナさん。今名前で……」
「うん、呼んだ。綱吉」
「……へへっ。嬉しいな」
「……おもしろいし、それに可愛い」
「なっ//スパナさ……」
チュッ
「ん………!?んんん!!」
今度はちょっと長めにしたら思った通り、綱吉はウチの胸板を叩き苦しいと訴えた
唇を離してあげたら、涙目でウチを見上げた
「どうだ、ウチのキスは」
ニッと笑って聞いたら、ウチの服を掴み胸板に顔を埋めた
「…………綱吉?」
「………スパナ、さん………好き//」
ウチのほっぺに近づき、チュッと唇を付け、また胸板に顔を戻す
「///(ズキューン)ウチも綱吉好き」
もう離さないと言うように力強く抱きしめる
お前の仕草一つで
ウチの心はかき乱される
「おいスパナ作業……」
「無理。離せなくなった」
「(これじゃあいつまで経っても完成しないな)」
END
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