少年と時々少年な少女の恋物語
□03.それぞれの成長
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新しい事務所の活動を終えて自宅に帰ると神田や神田ママが来ていた。
〜それぞれの成長〜
「おかえりなさい、新しい事務所どうだった?ユウ君ママとユウ君来てるから早く着替えて来なさい。」
えっ、なんで?と思いながら自室に向かい私服に着替え居間に向かった。
「桜花ちゃん、久しぶりね。おばさんの事覚えてる?ユウと同じ学校に行ってるって聞いたわよ。」
『はい、覚えてますよ。ユウとは同じクラスなんですよ。』
あらそうなの、聞いてないわ。と神田母は神田に言うと神田はどうせ後でわかるんだからいいだろうとそっぽむく。
むす〜としながらも嬉しそうにする神田に神田母ニコニコするが神田の皺が深くなる一方だった。
そうそう、と桜花と神田の小さいころのアルバムを開きながら二人の母親達は話が弾んでいる。
神田と桜花は二人の母親達を見て呆れていたが、神田達もいままでの事を話しはじめ、話しはモデルの名前の話しにまでおよんだ。
「なぁ、芦屋 遼ってなんか男みたいな名前だよな。なんでだ?」
『あぁ〜、それはね相方のモデル名が女の子みたいにして私は男の子みたいにするって決まったからよ。』
は?まさか相方、男なのか?と神田は焦る。桜花はうん、男の子よ。と一冊の雑誌を渡した。そこには二人の女の子が手を繋いで笑っていた。
「おい、女じゃねぇかよιウソついてんじゃねぇ。」
『いやぁね、秋は男の子よ。ほらね。』
ぴらっと雑誌のページを捲っていくと背が高く細身の男の子がいた。
本当に男なんだなぁ。と思った神田だがもう一人の男の子にきづく。
「こいつは誰だ?」
ちょっと不機嫌になりながら桜花にたずねると桜花ママ達が話しにはいってき
「その子は、桜花よ。かっこいいでしょう!」
「あら、素敵ね。そいいえば、小さい時に近くの写真館で写真とったわよね。」
そうね〜、あの時の写真、二人とも可愛いくて良かったわねと母親達は写真を出しはじめる。
その写真には神田と桜花に二人の両親達がならんでうっていた。
『ねぇ、ユウ。覚えてる?私、何にも覚えてないんよ。』
あぁ、俺もだと言う二人に母親達は思い出話しをする。
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